【日経平均・TOPIX】ハイテクセクターは特に警戒したいアメリカからの要人発言とエヌビディアの決算【週間日本株予想 2024/5/20~】

日経平均・TOPIXの週間予想

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【日経平均・TOPIX】ハイテクセクターは特に警戒したいアメリカからの要人発言とエヌビディアの決算【週間日本株予想 2024/5/20~】
強い上昇を見せているわけではないものの底堅い推移を続ける日本市場ではありますが、週初にはアメリカの要人発言が多く出てきますし、木曜日にはアメリカで発表されたエヌビディアの決算の影響を受けることとなります。要人発言に関しては為替の円安推移が同...

1週間の振り返りと今週の予定

日本市場の1週間の値動き

ここ1週間の値動きですが、月曜日は日銀が国債買い入れオペで購入額を減らしたことで長期金利が上昇し相場の重荷となり小幅下落、火曜日は決算を好感したソフトバンクグループの上昇や、前日のアメリカ市場でのハイテク株上昇を好感したアドバンテストやレーザーテックへの買いが相場を支え上昇、水曜日は前日の米ハイテク株高を材料に半導体の一角に買いが入ったもののアメリカで消費者物価指数の発表を控え様子見ムードも広がり日経平均は小幅上昇しTOPIXは小幅下落、木曜日はアメリカで発表された消費者物価指数と小売売上高の結果が市場予想を下回りハイテク株中心に上昇した流れを受け半導体関連株中心に買いが入り上昇、金曜日は前日のアメリカ市場が小幅安で終えた流れを受け日本市場も利益確定や戻り待ちの売りが出て日経平均は下落しTOPIXは上昇して週の取引を終えました

前回は2指数ともに下落推移する展開を予想しました
実際には両指数ともに上昇推移を継続し強い展開となりました
予想と大きく異なったのがアメリカ市場からのバイアスで、特に火曜日の卸売物価指数が発表された際のアメリカ市場の上昇が完全に想定外でした
日本市場は翌水曜日に強めに下押されることで全体的に軟調な推移になると考えていましたが、これが予想から大きく外れることとなっています
これに関しては発表された卸売物価指数の前回発表分が大きく下方修正されるというイレギュラーな材料だったと考えていますので予想することができないものだったかなと考えています
ただアメリカ市場で発表される経済指標に軟調なものが多くなっている印象がありますので、今後の予想でも同じような弱い結果が出る傾向が強まるかもしれない点には予想する際に気を付けていこうと考えています

日本市場の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが水曜日の機械受注は鈍化見通しで下落バイアス予想、貿易統計は中立バイアス予想です
金曜日の消費者物価指数は鈍化見通しで上昇バイアス予想、ただこちらに関しては利上げ観測が弱まる可能性があり、利上げの恩恵を受けると考えられているセクターには下落バイアスがかかる可能性がある点に注意が必要だと考えています

日本での主な企業業績の発表

日本での企業の業績発表ですが月曜日の引け後に損保大手の決算発表が集中しています
他のセクターへのバイアスはかかるようなものが無いのですが、かなり偏って発表が集中していますので月曜日の引け後のタイミングには注意していただければと思います

アメリカ市場の主なイベント

アメリカ市場の週内のイベントですが全体的に景気動向の強弱感にかかわるものが多い印象です
月曜日はパウエルFRB議長の発言があり下落バイアスになる可能性がありますが、こちらはアメリカ時間では日曜日となりますのでそこまで影響が無い可能性もあります
水曜日に発表される中古住宅販売件数は鈍化見通しで上昇バイアス予想、その後発表されるFOMC議事要旨はタカ派見通しで下落バイアス予想、木曜日の購買担当者景気指数は全体的に前回より強い見通しで下落バイアス予想、新築住宅販売件数は鈍化見通しで上昇バイアス予想、金曜日の耐久財受注は鈍化見通しで上昇バイアス予想です
同日中に上下両方のバイアスがかかりそうで、経済指標からのバイアスは全体的には中立気味になるのではといった見通しです
また翌週月曜日は休場となりますのでご注意ください

アメリカ市場での主な企業業績の発表

アメリカでの企業の業績発表に関してですが数こそ少ないものの油断なりません
最も警戒しているのが水曜日の引け後にあるエヌビディアの決算です
こちらは期待値が高いだけに市場予想に結果が届かなかった場合に下落バイアスになる可能性が高くかなり警戒しています
これ以外にも同日の引け前にはターゲットやアメリカン・イーグル、引け後にはユニバーサル、翌日にはベスト・バイやダラー・ツリーなども控えています
ウォルマートの決算はオンライン販売が好調だったものの、実店舗系の小売企業の業績は悪化している可能性があると考えていますので、下落バイアスにならないか警戒しています

日経平均の予想と注意ポイント

日経平均の予想値幅

これから1週間の日経平均の予想は横ばい、予想値幅は38,150円から39,400円です
予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限は2月27日の高値の価格を目処に設定、75日単純移動平均線付近を横ばい気味に推移する展開を予想します

日経平均の投資主体別売買動向

投資主体別売買動向ですがここにきて買いが続いています
そこまで積極的なわけでもないですが4月26日の週から3連続で買い越していますし、週内の底堅かった推移を考えると来週発表される今週末までの売買動向でも海外勢が買い越している可能性が出てきているものと考えています
相場の先行きとしてはポジティブな予想をできる材料だと判断しています

日経平均の15日騰落レシオ

15日騰落レシオですが100を上回る水準ではあるものの週末にかけて低下傾向となっていましたので過熱感からの下落は今のところ無さそうです
ポジションとしてはニュートラルと判断しています

日経平均の指数ベースPER

日経平均の指数ベースPERですがこれまで低下傾向だったEPSが週末にかけて上昇したことで週初の22.5倍から21.82倍まで低下しています
企業業績の発表を受けての低下ではありますが、株価には割安感が出ている可能性があります
水準感としては4月19日の強い調整を行った際を下回るものですので、直近の3か月の間の推移としては割安な状態で買い材料になる可能性があると判断しています

日経平均の空売り比率

空売り比率ですが39.3と40を下回る推移となっています
空売り比率が低い状態で横ばいする場合、相場がじり高推移に入る可能性があるのでその点には注意が必要だと考えています

日経平均の裁定取引残高

裁定取引の残高は買い残と売り残のどちらも減少が見られます
投資主体別売買動向では海外勢の買いが続く中で機関投資家の売買動向としてはポジションを縮小する動きがみられるようです
このことから直近の海外からの買いは現物に移っているのかなとも思うのですが、もしかしたらこの辺りも海外勢の買いの勢いが弱いと感じられる原因になっているのかなと考えています
海外勢の買いはあっても以前のような勢いにはならないという判断をしているといった感じです

チャートのテクニカルでは火曜日以降はボリンジャーバンド中央線の上での推移に終始していて堅調な状態です
エンベロープ中央線が底打ちをするように上昇に転じ始めている点もポジティブな材料だと考えています
大きく好転しているわけでもないのですが、底値固めを試している状態なのではと考えています

日経平均の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では木曜日以降の終値が75日単純移動平均線を上回る推移に入っているのはポジティブですが、25日単純移動平均線は依然として下向きで若干弱い状態が続いています
まだ完全に相場が好転した状態では無いといった感じです
強い上昇相場に入るにはもう少し日柄が必要かもしれません

DMIではADXは14台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

日経平均のRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を下落推移、50を上抜ける水準まで改善したのはポジティブですが、RSIシグナルは依然として50を下回っていて、完全には改善していません
極端に弱い展開になりそうというわけでもありませんが、しばらくの間は上昇と下落を繰り返すような相場展開が続くのではと考えています

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、こちらは改善傾向ではありますがやはり0を上回っておらず依然として若干弱い状態が続いています
推移する価格帯としてはニュートラルな状態に戻っていないという判断をしています

直近の推移に関しては、強い材料が出てこなければ上下どちらにも強く動き始めるような兆候はないものと考えています
狭い値幅での上下に終始する展開で、強い方向感は出てこないといった感じです
日本からの材料としては損保のセクターに個別材料があるものの、それ以外に関しては出ていた材料に対する消化が進む週になるのではと考えています
外部材料としては月曜日から火曜日にかけてアメリカの要人発言が、木曜日に関してはエヌビディアの決算がバイアスをかけてくる可能性があります
予想としてはどちらも下押しが怖いところです
特に日経平均は半導体セクターの値動きのバイアスを強く受ける傾向がありますので、この点には注意が必要だと思います
一方で為替に関してはドル高円安の推移を見せる可能性があり、こちらは材料としてはポジティブなはずです
そのため全体的には横ばい気味の推移になるのではと考えました
以上のことからこれから1週間の日経平均は、75日単純移動平均線付近を横ばい気味に推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は39,400円の上抜けです
予想値幅上限と同じ価格を目処に設定しています
このまま上昇推移を継続して高値更新を見せる場合、RSIの水準感からも特に過熱感が無いことから、ある程度の値幅を伴った上昇を見せる可能性があると考えています
上昇トレンドに入れるほどの相場展開にはならないと考えられるものの、一目均衡表の三役好転などが発生する可能性もあり相場の環境が一気に好転する可能性もあると考えられますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は38,150円の下抜けです
予想値幅下限と同じ価格を目処に設定しています
こちらで注意したいのはエンベロープ中央線の下抜けです
レンジ相場であることから大きな下抜けでなければ許容してもいいのかもしれませんが、少なくともこれまでの下値を切り上げるようなレンジ相場から横方向のレンジ相場へと方向感が若干弱くなってしまうと思います
またこれまで乖離幅をあまり広げなかった75日単純移動平均線からも大きめに下ブレ始めてしまいこの点もネガティブですので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

TOPIXの予想と注意ポイント

TOPIXの予想値幅

これから1週間のTOPIXの予想は横ばい、予想値幅は2,705ポイントから2,785ポイントです
予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限は4月1日の高値の価格を目処に設定、エンベロープ中央線や25日単純移動平均線を下支えに横ばい気味に推移する展開を予想します

チャートのテクニカルでは一目均衡表がもう少しで三役好転しそうですが、このまま横ばい推移して日柄が経過するか、上昇推移をもう少し見せるかしないとみられそうも無いといった感じです
日足の推移自体はボリンジャーバンド中央線が下値支持となる形での上昇推移を継続していて底堅い状態です
上値が2,760ポイント周辺で抑えられ続けている点が気になりますが、このあたりを上抜ける推移を見せた場合にはそこから強い展開が出てくるかもしれない点には注意が必要かもしれません
またボリンジャーバンドの2σも収束してきていますので、ここから上下どちらかに強い値動きが発生するタイミングが近づいている可能性がある点にも注意が必要だと思います

TOPIXの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では横ばい気味に推移する25日単純移動平均線が下支えとなるような推移が続いていて堅調な状態です
上昇方向への強い値動きを見せてくれているわけではないのですが、下落方向への推移を見せるようなシグナルも無く、方向感としてはニュートラルな状態だと判断しています

DMIではADXは11台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

TOPIXのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、RSIシグナルも50を上抜け堅調な推移へと入っています
特に過熱感はありませんので、相場の転換を示すようなシグナルは出していないものと判断しています

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、どちらも緩やかな上昇を継続していて堅調な状態ではありますが、相場の方向感を示すようなシグナルは出していないものと判断しています

レンジ相場へと入り強い方向感を示さないまま推移しているため、インジケーターからは相場の転換などを示すようなシグナルは出ていない模様で、上下どちらに推移してもおかしくないといった状態です
単純移動平均線に関しては依然として堅調な状態で、ここから下落方向へと崩れるような兆候はありません
為替の円安推移がポジティブな材料となる一方でアメリカ株の調整気味の推移は日経平均ほどのバイアスを受けることはなく、相対的に日経平均より底堅い展開になる可能性はあると考えています

以上のことからこれから1週間のTOPIXは、エンベロープ中央線や25日単純移動平均線を下支えに横ばい気味に推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は2,785ポイントの上抜けです
予想値幅上限と同じ価格を目処に設定しています
ここまで上昇してくるとRSIも60付近まで達していて短期的な過熱感からの反落が起こる可能性が高まっていると思います
ADXも低い状態ですのでよほど強い上昇相場に入らなければ短期的な過熱感を無視して続伸という展開にはなりにくいとは思うのですが、ボリンジャーバンド中央線を下支えとしたかなり強めの上昇相場に入りかねない推移だと思いますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は2,705ポイントの下抜けです
予想値幅下限と同じ価格を目処に設定しています
こちらの場合はこれまでの横ばい推移から下方向に崩れてしまう推移で、一旦は2,640ポイントの下抜けを試すような展開になりかねないと考えています
この場合100日単純移動平均線が下値支持として機能する可能性は残っているのですが、これまでの推移では75日単純移動平均線が下値支持となっていたところからもう1段下がることになりますので、相場の方向感が横方向レンジ相場、もしくは上値と下値を切り下げるレンジ相場に変化しかねないと考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

日本市場の推移は直近の安値を下抜けるような推移を見せるような兆候はなく、横ばい気味の上昇とは言え底堅い展開を継続していると考えてもいいと思います
不安定な値動きを見せているドル円相場もいったん円安方向への切り返しを見せていますし、今後も円安が相場にポジティブな材料として受け入れられるのであれば支援材料となってくれそうです
不安なのがアメリカの株式市場の展開で、特に週初には要人発言が集中しているため、ここで下落バイアスがかからないか警戒しています
もう1つあるのがエヌビディアの決算でアメリカ市場が水曜日に引けた後に発表されますので、日本市場へ先んじてバイアスがかかることとなります
この結果いかんによってはハイテク株の推移には大きな影響が出るものと考えています
予想としては下落方向へのバイアスを警戒しているといった感じです
ただアメリカ市場もそうですが、基本的に下落したら押し目のチャンスという考え方自体は継続していいだろうと思っています
想定しているほどうまくトレードできるかどうかは難しいところなのですが、心がけたいのは下押したら押し目買い、これに注意しながら週末も個別銘柄の分析に勤しみたいと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間日本株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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