こんにちはしーさんです
日経平均とTOPIXの予想を毎週土曜日に配信している週間日本株予想です
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また投資の結果はあくまで自己責任となりますのでご了承ください
日々の相場の振り返りは月曜日から木曜日まで夜8時ごろからライブ配信を、夜10時ごろから今日の相場の振り返り動画の公開を行っておりますので、そちらもご覧いただければ幸いです
1週間の振り返りと今週の予定
ここ1週間の値動きですが、月曜日は寄りでは為替の円安基調や中国経済の回復期待を受けた買いが入りますが、機関投資家の資産配分見直しに伴う売りが優勢となり下落、火曜日は前日の米半導体株の上昇や為替の円安推移を材料に半導体関連株や輸出関連の一角に買いが入り相場を支え日経平均は小幅上昇しTOPIXは下落、水曜日は前日のアメリカ市場が米長期金利の上昇を受けて下落した流れを引き継ぎグロース株中心に売りが出て下落、木曜日は前日の米ハイテク株高を受けハイテク株の一角に買いが入りますが買い一巡後は利益確定の売りも出て上げ幅を縮小する形で上昇、金曜日は前日のアメリカ市場が下落した流れを受け、半導体など主力銘柄を中心に売りが膨らみ下落して週の取引を終えました
前回は両指数ともにエンベロープ中央線を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想しました
実際には月曜日から強い調整に入り水曜日には注意ポイントの下抜けを見せる展開、木曜日こそ何とか反発を見せましたがボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられるような展開となり、その後再度強い下落を見せています
これまでの上昇相場からは一転したチャート形状となっていますので、売り圧力が強まる可能性がある点に注意しながら予想をするべきだろうと警戒しています
これから1週間の主なイベントですが、月曜日の貿易収支がマイナス幅を縮小し若干上昇バイアスに、火曜日の消費者態度指数も改善見通しで若干の上昇バイアスになるのではと予想しています
ただどちらもバイアスとしてはそこまで強い材料とはならず、アメリカ市場の推移や個別銘柄の決算内容に振り回される展開になるのではと警戒しています
また週末はマイナーではありますがSQとなりますのでご注意ください
日本での企業の業績発表ですが、相場に大きなバイアスをかける可能性のあるものがいくつかあります
最も大きそうなのは木曜日のファーストリテイリング、これ以外にも水曜日のセブン&アイや金曜日の良品計画などがあります
全体的に小売り系が多い印象ですが、件数が多いためこれ以外にも注意しなければならない銘柄があるかもしれません
この傾向は次週の月曜日まで続きますのでご注意ください
アメリカ市場の週内のイベントですが、週後半に固まっている印象です
水曜日の消費者物価指数はコアが低下見通しで上昇バイアス予想、木曜日の卸売物価指数は総合とコアのどちらも前月からは低下見通しで上昇バイアス予想、金曜日のミシガン大学消費者態度指数は上昇見通しで下落バイアス予想です
ミシガン大学消費者態度指数に関してはこれ自体の数字よりも、同時に発表される1年先の期待インフレ率が前回発表の3.0%からどう推移するのかの方に注目しています
アメリカでの企業の業績発表に関してですが、ここからは件数が増えてきますので注意が必要だと考えています
週内には水曜日のデルタ航空、そして金曜日にはブラックロック・JPモルガン・ウェルズファーゴ・シティと大手金融の決算発表が控えています
金曜日に関しては上段の各社が9時までに、シティに関しても11時に発表予定ですので、金曜日の取引にダイレクトに影響を与えてくる可能性がある点に警戒すべきだと考えています
この傾向は来週以降も続きますので、ここからは決算内容に要警戒だと思います
日経平均の予想と注意ポイント
チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています
これから1週間の日経平均の予想は上昇、予想値幅は38,770円から40,470円です
予想値幅下限は4月5日の安値の価格を、上限は3月7日の高値の価格を目処に設定、エンベロープ中央線に向かって上昇推移を見せる展開を予想します
投資主体別売買動向ですが、海外の売りに対して個人が買い向かっています
前回は海外勢の若干の弱さを感じましたが、前週は買いから売りに転じている印象で、その流れはここ1週間に関しても続いていた可能性があり警戒が必要だと考えています
15日騰落レシオですが、週内の強い調整で過熱感は低下しています
強い調整局面であれば80を試す水準まで低下する可能性があり、現在の111からはまだ下落余地がかなり残されている可能性があるのではと考えています
日経平均の指数ベースPERですが、低下しては来ているものの依然として23倍台と高水準です
以前に横ばい推移した水準である20倍までPERが低下すると仮定した場合、日経平均は33,700円まで下落する可能性がある点に注意が必要だと考えています
空売り比率ですが、43.9まで上昇してきました
47辺りまでくると底値になる可能性が出てきますので、相場に強いリスク回避の材料などが無い限りは、もうそろそろ一旦の底になるかもう1押しあるかどうかで、底値が近い可能性もあるのではと考えています
裁定取引の残高は、3月29日までは買い残の上昇が続いていました
投資主体別売買動向では海外勢の売りが気になりましたが、こちらは逆になっているといった感じです
ただ4月に入ってからの3営業日は買い残は減少傾向だったことから、これまでの1週間に関してはこちらも売りに向かっている可能性がある点に注意が必要だと考えています
チャートのテクニカルでは、水曜日の時点でエンベロープ中央線の下抜けを見せ相場観が悪化、木曜日は反発を見せたことからまだ粘る可能性があったものの、金曜日に一気に再度の下抜けを見せています
すぐ下に一目均衡表の雲がありここが下支えとして機能する可能性がありますが、遅行線が日足をそして基準線が転換線を下抜けようとしている点に注意が必要だと考えています
ただし遅行線が雲から遠すぎるのが騙しにならないか気になるところです
エンベロープ中央線が下向きになっている点はネガティブですが、ここからボリンジャーバンド中央線がエンベロープ中央線をどのような形でデッドクロスするのかで、下落の強さが推測できるのではと考えています
単純移動平均線では日足が25日単純移動平均線から強めに乖離し始めていて、これまでの上昇相場が終わった可能性が出てきています
5日単純移動平均線も25日単純移動平均線をデッドクロスしていてこの点もネガティブです
DMIではADXは30台を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています
RSIはRSIシグナルの下を下落推移、強弱の分かれ目である50の下抜けを見せいていて、ここからの強い調整に注意したいタイミングです
MACDはMACDシグナルの下を下落推移、乖離幅の拡大を続けています
相場が弱いことはうかがい知れますが、特段のシグナルは出していない状態だと判断しています
テクニカルやインジケーターを考慮すると、ここから今までのような強い上昇相場に戻ると考えるのは難しいのではと考えています
今回の上昇予想に関してもまずは自律反発の範囲内で、高値追いに戻るような相場観ではないのではといった感じです
まだ底値を模索する可能性も残されている中、堅調な推移になったとしても上値と下値に挟まれてエンベロープ中央線を中心にする上下の推移で、値幅としては以前の高安である38,270円から41,100円までの価格を目処にすればいいのではと考えています
週内に関してはそこまでダイナミックな値動きとはならずそれよりも1つ小さい値幅である38,770円から40,470円で推移するのではと予想しました
以上のことからこれから1週間の日経平均は、エンベロープ中央線に向かって上昇推移を見せる展開を予想します
ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです
上昇方向は41,100円の上抜けです
3月22日の高値の価格を目処に設定しています
最高値更新を見せる値動きで、この場合は今回の強めの調整にも関わらず上昇相場が続いていると再度判断を変更する必要があると考えられますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います
下落方向は38,270円の下抜けです
3月12日の安値の価格を目処に設定しています
高値を更新しているにもかかわらず以前の安値を下抜ける推移というのは、そこからの強い調整が起こる可能性が高まりますし、一目均衡表の遅行線の日足下抜けや転換線の基準線下抜けが起こった後、さらに一目均衡表の雲の下抜けも起こしかねません
こうなるとかなり強い調整相場に入りかねないと考えられますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います
TOPIXの予想と注意ポイント
チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています
これから1週間のTOPIXの予想は上昇、予想値幅は2,680ポイントから2,785ポイントです
予想値幅下限は4月5日の安値の価格を、上限は4月1日の高値の価格を目処に設定、エンベロープ中央線に向かって上昇推移を見せる展開を予想します
チャートのテクニカルでは、水曜日の下落でエンベロープ中央線の下抜けを見せ木曜日の反発ではエンベロープ中央線の上抜けを見せたものの頭をボリンジャーバンド中央線に抑えられる展開、金曜日に再度強い下落を見せています
一目均衡表の遅行線が日足を下抜けそうな点がネガティブです
すぐ下には一目均衡表の雲があり、ここは下支えになる可能性があるポイントだと考えています
エンベロープ中央線の推移する角度は横ばい気味で、日経平均ほどネガティブではありません
単純移動平均線では日足が25日単純移動平均線から大きめに乖離し始めたことと、5日単純移動平均線が25日単純移動平均線をデッドクロスした点はネガティブです
ある程度の調整が入る可能性が高まっている推移だと考えられるのではと判断しています
DMIではADXは30台後半を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています
RSIはRSIシグナルの下を下落推移、現在の水準は48台で50の下抜けを強く見せていません
過熱感を取るような調整であったものの、本格的な調整には至っていない可能性が考えられます
MACDはMACDシグナルの下を下落推移、乖離幅を再拡大しています
調整方向を継続しているという推移ではありますが、特段のシグナルは出していないものと判断しています
TOPIXの推移はそこまで崩れている印象ではなく、まだ上昇推移に戻れる可能性が残されている印象です
ただここからすぐに戻るというよりは、少しの間はもみ合うように方向感を迷う展開、そこで崩れなければ再上昇へといった推移ではと考えています
週内に関しては自律反発が入るタイミングとなるものの、そこまで強い上昇相場にも転じられないのではと予想しました
以上のことからこれから1週間のTOPIXは、エンベロープ中央線に向かって上昇推移を見せる展開を予想します
ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです
上昇方向は2,820ポイントの上抜けです
3月22日の高値の価格を目処に設定しています
再度高値更新に戻る展開で、以前のような堅調な推移に戻る可能性が出てきます
直近に関してはどちらかというとレンジ気味の相場展開になるのではと考えていますが、予想より相場への買い意欲が強く新しい上昇相場が出てくる可能性が考えられる推移として、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います
下落方向は2,615ポイントの下抜けです
3月12日の安値の価格を目処に設定しています
設定する価格としては下過ぎるのですが、ここまでの調整であれば高値圏でのレンジ相場への転換の可能性がまだ残されています
一方でここも下抜けてくると直近の大きな上昇での高安の半値基準、2,557ポイント付近までは調整が進む可能性が考えられますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います
あとがき
今年に入ってからの上昇相場は為替の円安推移が支援材料となっていたと思います
直近に関しては152円あたりに頭を抑えられるような展開となっていて、短期的には為替介入による下押しの可能性も考えられます
銘柄によっては為替の強い円高推移の影響をもろに受ける可能性があり、この点には注意しておかなければならないと考えています
ただ為替介入などがあって円高推移したとしても、相場が下落するのかと問われるとそれは判断が難しいところです
例えば直近の為替介入が行われた2022年10月からの円高推移では、12月からは調整相場に入ったのですがその手前では全体的に上昇推移を見せいていました
また円高推移した後の再度の円安推移ではそれを材料に相場が上昇する可能性もありますし、一旦の円高推移が完全に悪材料なのかと考えると、判断が難しいところがあるといった感じです
直近に関しては相場環境やテクニカルを考えても上昇は短期間でそこまで強い推移に戻れるとは考えづらいかと思いますが、だからといって強く崩れる雰囲気でもないのではと考えています
セクターによって強弱が分かれる可能性はありますが、そこまで悲観しなくてもいいのではと個人的には考えています
週内に関しては2月期の企業の業績発表が集中しますが、こちらに関してはテクニカルに関係なく相場にバイアスをかけてきますので、併せてご注意いただければ幸いです
それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間日本株予想は以上です
【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】 ・単純移動平均線 5・25・75・100・200日 ・ボリンジャーバンド 期間9・乗数(1)2(2)0 ・エンベロープ 期間20・乗数5 ・MACD 期間12・長期26・シグナル9 ・DMI DI14・ADX14・ADXR14 ・RSI 期間14・シグナル9 ・一目均衡表 転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26
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