【ドル円】怪しいのは7月末?最も効果的な介入タイミング。直近は円安推移止められず【週間ドル円予想 2024/7/1~】

ドル円の週間予想

こんにちはしーさんです
ドル円相場の予想を毎週土曜日に配信している週間ドル円予想です
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日々の相場の振り返り動画の公開や月曜日から木曜日までは夜8時ごろからライブ配信も行っておりますのでそちらもよろしくお願いいたします

またホームページでの予想内容の公開は今回が最後となり、数日中にホームページは閉鎖する予定となっております
今後もYoutubeでの予想は続けていく予定ですので、そちらをご覧いただければ幸いです
これまでご覧いただき誠にありがとうございました

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ドル円相場の予想

これから1週間のドル円相場は5日単純移動平均線を下支えにした円安推移を継続する展開を予想します

ドル円相場の1週間の値動き

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は神田財務官の口先介入やシカゴ連銀グールズビー総裁のハト派発言から持ち高調整や利益確定目的に円買いドル売りが優勢となり円高、火曜日はFRBのボウマン理事とクック理事がタカ派発言を行ったことで今後も日米金利差が開いた状態が続くとの見方が強まり円安、水曜日はFRB高官が利下げを急がない姿勢を示していることなどから米長期金利も上昇し円売りドル買いが広がり円安、木曜日は米債券市場での堅調な国債入札と発表された経済指標が景気減速を示したとの受け止めから米長期金利が低下し円買いドル売りがやや優勢となり円高、金曜日は発表された米ミシガン大学消費者態度指数の確報値が市場予想を上回り米景気の底堅さが改めて意識され債券が売られ長期金利が上昇し日米金利差拡大を受けた円売りドル買いが優勢となり円安推移して週の取引を終えました

前回は短期的な過熱感を冷ますような調整を行う可能性はあるものの全体としては円安基調の推移が継続する展開を予想しました
実際には過熱感を冷ますといっても横ばい推移までで、5日単純移動平均線を下支えとした非常に底堅い円安推移が続きました
強い円安推移からの転換タイミングが見いだせない状態で円安推移が続いていますが、直近の最大の懸念材料は為替介入かと思います
ただ最適なタイミングがどこか考えた場合、7月末の日銀金融政策決定会合で利上げを行いFOMCでは現状維持、そこで円安推移が発生しそうなところを叩くのがベストだと思うのですが、そこまで我慢できるのか怪しくなってきています
週内に関してはアメリカの経済指標で重要なものが多くありますのでそのタイミングで非常に強いボラティリティを伴った円安推移が発生した場合には為替介入を警戒すべきだろうとは思いますが、そうでない限りは入れないという考え方で予想して行きたいと思います

ドル円相場の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが月曜日の日本の日銀短観は中立バイアス予想、アメリカのISM製造業景況指数はドル高円安バイアス予想、水曜日のADP雇用統計はドル高円安バイアス予想、購買担当者景気指数の改定値は中立バイアス予想、製造業新規受注とISM非製造業景況指数はドル安円高バイアス予想、金曜日の雇用統計は全体的にはドル安円高バイアス予想です
経済指標からかかるバイアスは全体的には円高バイアスのものが多そうです
これ以外にパウエルFRB議長やラガルドECB総裁の発言が相次ぎますが、これらに関しては円安方向へのバイアスがかかるものと考えています
ただこれらのイベントではFRBの金融政策が大きく転換するような材料とはならなさそうですので、発表時にバイアスがかかったとしても全体的な推移は円安傾向となるのではと予想しています
またアメリカの株式市場が水曜日は短縮取引、木曜日は休場となる点にもご注意ください

チャートのテクニカルでは強い上昇があった後には過熱感を冷ますように一旦横ばい推移、その後強い上昇を見せ再度横ばい推移と、若干調整を挟みつつの展開へと変化している印象です
ただボリンジャーバンド中央線からの乖離幅は一定程度確保された状態での推移となっていますので、このまま円安推移が続くという考え方で臨まないと危険な状態ではと考えています
エンベロープ上限への接触が近づきそろそろ調整が入ってもおかしくないタイミングが来るかとは思いますが、週内の値幅としては163円くらいまでの上昇であれば強い反落が起こらないのではと考えています

ドル円相場の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では前の週の金曜日と水曜日の上昇が分かりやすいですが、5日単純移動平均線から大きめに乖離幅を広げますがその後の2営業日は横ばい推移を見せ、5日単純移動平均線へのサヤ寄せを行っています
連続的に強い上昇があった場合には為替介入が警戒されるかと思いますが、それを回避するように調整を行いながら円安推移を試すような推移へと入っています
週内の経済指標のスケジュールを考えても、週初には強めの円安推移が発生する可能性があるものの、週末にかけては円高方向へのバイアスがかかる可能性があります
そのためこれまでの推移のように1営業日強く上昇してもその後に横ばい推移で調整という展開が週内も続く可能性があるのではと予想しています
推移としては5日単純移動平均線を下支えとした円安推移が継続中で、円高方向への反転のシグナルは出ていないものと判断しています

DMIではADXは20台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

ドル円相場のMACDとRSI

MACDはMACDシグナルの上昇推移、金曜日は一旦乖離幅を縮小しました
上昇トレンド相場に入っていますので、MACDがMACDシグナルをデッドクロスするまでは強い展開が継続しやすい環境下に変化、今のところ反転シグナルは無いものと判断しています

RSIはRSIシグナルの上を横ばい推移、70台と過熱感はあるものの現在はトレンド相場だと判断していますのでシグナルの信頼度は低下している状態だと判断しています

テクニカル的には転換点がうかがえない状況で、5日単純移動平均線の上での推移を継続するという予想をする以外に手段が無いといった印象です
週内に発表される経済指標に大きなサプライズがあった場合にはある程度強い調整が起こる可能性は残されていますが、値幅はボリンジャーバンド中央線まででとどまってしまうのではと考えています
またパウエルFRB議長がここで急にハト派に代わるとも考えられず、発言内容はドル高円安バイアスになりやすいのではとも想定しているため、円高方向への切り返しのきっかけはつかめないのではと考えています

予想値幅下限は強めの調整を行ったとしても下値支持となる可能性が高いと予想しているボリンジャーバンド中央線の価格159円60銭を、上限はこのままの上昇推移が継続した場合に想定される5日単純移動平均線の週末の価格から1円上の水準である163円を目処にしたいと思います

予想外の注意ポイントの下限はかなり下の水準とはなってしまいますが、これまでの強い円安推移の相場展開からいったんエンベロープ下限までの調整を試す可能性が出てくると考えられるエンベロープ中央線の価格157円90銭の下抜けを、上限は過熱感が高すぎるボラティリティを伴った推移が発生した場合に為替介入が警戒される163円の上抜けを目処にしたいと思います
上限に関しては1日の高いボラティリティが伴うという点が大事かなと考えています

あとがき

ドル円相場の円安推移が止まりません
これまで数年間の推移を考えてもエンベロープ上限への接近や接触、強くても上抜けを見せた場合にはいったんは調整に入ることが多いと思います
強い調整を行った後の反発時にはエンベロープ上限に接触したまま円安推移が続いたということもありましたが、今はFRBが追加利上げを行うような環境下ではありませんし日銀の金融政策も利上げ方向です
周辺の環境を考えてもそこまで円安推移が続くというのはおかしな面があるはずです
そうは考えてみるものの実際には円安推移が止まらないという現実から目を背けるわけにもいきません
では為替介入をするにしてもどのタイミングであれば最も効果的な結果が得られるのかと考えると、やはり中央銀行が政策を転換するタイミングを狙うのが一番良さそうかなとは考えられそうです
2022年の介入でもFRBの利上げペースが鈍ったところを狙った結果大きく円高方向へと調整を見せましたが、今年に入ってから行った為替介入は継続的な円高方向への推移を起こすことには失敗しています
そして1度介入を行った後に1か月程度は再度の介入をしにくいと考えるのであれば、最適なタイミングは7月末のFOMC後、ここで日銀が利上げなどを行い今後も引き締め方向で金融政策を行う姿勢を示していれば円安推移の強い反転を起こせるかもしれません
日柄を考えるとイベントを1か月後に控えた今のタイミングで介入を行うことはちょっと難しいかなとも思います
上昇の仕方も連続的ではなく一旦過熱感を取るように横ばい推移を見せていますし、直近に関してはこれらの材料からよほどのボラティリティを伴った円安推移が起こらない限り為替介入は無理なのではと予想しています

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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