【ドル円】高まる為替介入の危険性、投機的な円安推移が止まらない【週間ドル円予想 2024/6/24~】

ドル円の週間予想

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ドル円相場の予想

これから1週間のドル円相場の予想は短期的な過熱感を冷ますような調整を行う可能性はあるものの全体としては円安基調の推移が継続する展開を予想します

ドル円相場のここ1週間の値動き

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は発表されたニューヨーク連銀製造業景気指数が市場予想を上回り米景気先行きに対する過度な懸念が後退し米長期金利が上昇し円安、火曜日は発表された米小売売上高が市場予想を下回り円買いドル売りが優勢になった場面はあったものの、ボストン連銀コリンズ総裁やリッチモンド連銀バーキン総裁が利下げに慎重な発言を行ったこともあり円安、水曜日は米市場が休場で材料薄の中イギリスのCPIが高止まりしたことで早期利下げ観測が後退、円は幅広い通貨に対して売られる展開となり円安、木曜日はミネアポリス連銀カシュカリ総裁の物価上昇率が2%に落ち着くまでは1~2年かかる可能性があるとの発言で米長期金利が上昇し円安、金曜日は発表された購買担当者景気指数が市場予想を上回り利下げ観測の後退で米長期金利が上昇、米財務省が20日に日本を為替操作国の監視リストに加えたことが日本政府の為替介入への動きを鈍らせるとの見方もあり円安推移して週の取引を終えました

前回は25日単純移動平均線を下支えにする形で円安推移を継続、週末にかけては一旦円高方向への推移を見せる展開を予想しました
実際の推移では週末の円高推移は発生せず、むしろ上昇方向へと突き抜けるような円安推移となってしまいました
新しく発生した材料としては米国の監視リストに入ったことによって為替介入がやりにくくなったという点かと思いますが、これに関してはあまり意味のない材料だと思っています
そのため今後もボラティリティを伴った急激な円安推移に対しては為替介入を警戒すべきというスタンスを続けていきたいと考えています

ドル円相場の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが火曜日の米消費者信頼感指数は鈍化見通しでドル安円高バイアス予想、水曜日の米新築住宅販売件数は改善見通しでドル高円安バイアス予想、木曜日の米四半期GDPの改定値は改善見通しでドル高円安バイアス予想、耐久財受注は鈍化見通しでドル安円高バイアス予想、金曜日の日本の鉱工業生産は改善見通しで円高バイアス予想、米個人所得は改善見通しでドル高円安バイアス予想、個人消費支出はドル安円高バイアス予想です
木曜日に関してはGDPと耐久財受注よりも次週に雇用統計を控えていることから前週分新規失業保険申請件数に注目が集まる可能性がある点には注意が必要だと考えています
全体的には円高と円安の材料が入り乱れる形となり、経済指標からのバイアスは方向感がつかみにくいものになるのではと予想しています
またドル円にはニュートラルな材料かもしれませんが、6月30日にフランスでの選挙の第1回投票が行われることから、リスク回避のドル買いや円買いが入る可能性がある点にも注意が必要だと思います
その際に米債券への買いも入った場合には、トータルとしては円高バイアスになるかもしれません

チャートのテクニカルでは週を通して日足がボリンジャーバンド中央線の上での推移を継続する強い展開が続き、ボリンジャーバンド2σを上昇方向へと押し広げるバンドウォークへと入り始めています
金曜日のアメリカからの材料では確かに米長期金利は上昇しましたが、釈然としないところもあります

アメリカの10年債利回りのチャート

アメリカの10年債利回りの推移を日足基準で見ると金曜日は下落しています
確かに経済指標の発表時には米長期金利の上昇を確認できますが、週を通してみると横ばい気味の推移、全体的にもまだ調整の下落が続く可能性すらある状況ですし、日本の10年債利回りは金曜日に上昇していましたが、それでも今の円安推移は止まっていないという点に注意が必要だと思います

外部の材料が弱い中でここまで強い円安推移を見せていますので、テクニカル的には4月末のようにこのままエンベロープ上限への接触を試す展開も警戒するべきだと思います
また直近の2営業日の円安推移はボラティリティが高すぎると感じられますので、為替介入への危険度も上がっているものと考えています

ドル円相場の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では日足が5日単純移動平均線を下支えにするように上昇推移を継続、ただ金曜日の上昇は強すぎて5日単純移動平均線から乖離幅が開きすぎていますので、一旦は過熱感を冷ますような調整気味の推移に入るかもしれません
調整が強くなった場合には25日単純移動平均線を1円から2円程度下抜けることがある点にも注意が必要だと思います
ただ全体的に円安推移が崩れそうなシグナルなどは出ていないものと判断しています

DMIではADXは14台を上昇推移、現在はレンジ相場だと判断しています

ドル円相場のRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、69台半ばまで来ました
レンジ相場だと考えるのならば過熱感が高すぎます
短期的に過熱感を冷ますように60周辺までの調整を行ってもおかしくないタイミングだと思います
月曜日は材料薄ですが火曜日に発表されるコンファレンスボードは若干鈍化見通しですので、この2営業日に関しては調整気味の展開になるかもしれません

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、乖離幅を拡大しています
堅調な上昇相場になっているかと思いますが、現在はレンジ相場だと判断していますので相場の方向感を示す特段のシグナルは出ていないものと判断しています

ドル円相場の予想値幅

非常に強い推移が続いているものの短期的な過熱感はかなり高まっていると考えられますので、下値は上昇相場が崩れないにしてもまずはボリンジャーバンド中央線までの調整は行う可能性があると思いますのでボリンジャーバンド中央線の価格157円80銭を、上値はこのままの上昇推移が続けば容易にエンベロープ上限を上回る可能性があるものの、今までの推移でもエンベロープ上限を突き抜けた後にそのままさらに上昇を継続するという展開は起こりにくかったことからエンベロープ上限の上の水準である162円00銭を目処にしたいと思います

ドル円相場の予想外の注意ポイント

予想外の注意ポイントとしては相場が大きく下落方向に崩れ始めるかもしれないと警戒される25日単純移動平均線から2円以上の乖離幅となる155円00銭の終値基準での下抜けを、上昇方向は予想値幅上限と同じですがこれまでとは異なりエンベロープ上限を上抜けた後も上昇が止まらない展開として162円00銭の終値基準での上抜けを目処にしたいと思います

あとがき

現在のドル円相場の推移は明らかに投機的です
先ほどご覧いただいた米10年債利回りの推移を考えても、日米金利差の推移だけでいえば週内はせいぜい横ばい推移で収まったはずで、ここまで円安推移が続くのは異常だと感じています
もちろんカシュカリ総裁のタカ派発言でアメリカの政策金利がこれから1年以上高止まりした状態が続くという観測が高まったことが材料といわれたらそれまでかもしれませんが、それでもこの推移は異常事態だと思います
直近のお話しで日本が新たにアメリカの為替操作国の監視リスト入りしたとの報道があり、これが為替介入へ動きにくくなる要因になるのではとの話がありました
日本の監視リスト入りは現在の基準が適応された2016年から続いていたもので、監視リストから外れたのは2023年が初めてでした
皆さんもご存じの通り2022年には為替介入が行われていますが、その際には監視リストには入っていたということになります
一度監視リストから外れて再度入ったから為替介入がやりにくいというのなら、6年間監視リストに入っていた間の方がやりやすかったのかといわれるとそうではないと思います
この辺りは市場から材料とされることはあっても、実際に影響があるかは不透明だという点には気を付けなければならないのではと考えています
これはあくまで私の個人的な考えではありますので本当のところはどうなのかはわかりません
ただ報道では監視リスト入りによって為替介入が難しくなったとの話も出始めていましたので、アンチテーゼとしてお話しさせていただきました

ちなみにですが、私自身は今の水準で推移するドル円相場には、為替介入がいつ行われてもおかしくないと考えています

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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