CPUの選び方
CPUの選択で重視されるのはクロック周波数とキャッシュではありますが、実際のところはベンチマークと価格です。
あなたはパソコンを使う時、どのような使い方をしようと考えているでしょうか?
ゲームを快適にプレイしたいなら高性能なCPU、気楽にゲームを楽しみつつネットを見たりする程度なら中程度のCPU、文章の作成やエクセルの使用とネットで情報を集める程度なら低価格のCPUでも十分に動きます。
そして、そのパソコンをどの程度の期間使いたいでしょうか?
2年程度の短期間使うだけでよいのならできるだけ用途に合った性能のCPUを、5年以上の長期間使うのなら必要な性能より少し高いCPUを選択した方が無難です。
ただ予算も重要でしょう、CPUの価格はパソコンの部品の中でも高めです。
そして、CPUの性能が高くなればなるほど、一緒に使用する部品の価格も高くなっていきます。
もしディスプレイなどの一式をそろえようと考えれば、CPUの価格の5倍程度の予算が必要になってくるかと思います。
ノートパソコンの場合も、高性能なCPUを採用したモデルは、高機能になる傾向があります。
また、ゲームを楽しもうと考える場合はもう一つ大切な事があります。
それは、CPUよりグラフィックボードにお金をかけた方が快適なゲーム環境になることがあると言うことです。
特に、特定のゲームを楽しもうと考えてパソコンを自作する場合は、目的のゲームを楽しんでいるプレーヤーの皆さんがどのようなパソコン環境でプレイしているのかなどの情報を調べることも大事になってくるでしょう。
ベンチマークの使い方
CPUを選ぶならベンチマークと価格が重視されると最初にお話したわけですが、このベンチマークを全てそのままうのみにするわけにはいきません。
なぜかと言うと、CPUを動かすためにはマザーボードが必要となり、マザーボードにはそのCPUを制御するチップセットがあり、そのチップセットには適したメモリの規格があり。。。という感じで、CPUが変われば周辺部品の選択もかなり変わります。
CPUだけの性能を比較しようとしても無理なのが実態と言っても良いかと思います。
その中でも、できるだけ比較できるような環境で工夫をしつつベンチマークを取っているのですが、数世代前のCPUの性能と今のCPUの性能を正確に比較するのは難しいです。
そのため、ベンチマークはあくまで大まかな比較と考えた方が無難です。
それでも私がベンチマークを選択基準にするとお話したのは、細かな比較と言うより自分の決めようとしているCPUが他のCPUと比較してどの位置にいるのかがわかるからです。
例えば、遊びたいゲームのベンチマークテストの結果があった場合、使用したCPUによってどの程度の差があるか情報があったとしても、全てのCPUでテストをしているわけではありません。
そういう場合に、ベンチマークテストしているCPUと比べて自分の選択しようとしているCPUがどの程度の性能なのかをアバウトではありますが客観的に評価できます。
そして、それがどの程度の値段なのかを考えて比べる事で、自分にはどの程度のお金をCPUとパソコンにかけられるのかを天秤にかけて考えられます。
そういう使い方には適していると思うからです。
あなたが、本格的にゲームをしようと思っていないけれどある程度の性能は欲しいなと考えている場合は、IntelのCPUであればCore iシリーズを購入しておけばほぼ問題なく使えると思いますので、参考にしてみてください。
CPUを製造しているIntelとAMD
パソコン向けCPUの製造を行っていて一般的に購入できるのは、IntelとAMDの2社の製品です。
色々な意見はあるかと思いますが、初心者の方が買うならIntelの方がお勧めだと個人的には思います。
IntelにもAMDにもそれぞれ良いところはあるのですが、Intelの方が製品のラインアップが多く、細かい設定を調整することなく普通に使うことができるからです。
ただし、AMDのCPUも決して性能が悪いわけではありません。
Ryzen5 2000シリーズのグラフィック性能はCPU内蔵のGPUとしては素晴らしく、同価格帯であるCore i3シリーズと比較してもグラフィック面に負荷をかけるゲームでも動作させることができます。
どのCPUを選ぼうかと悩んでいると、どうしても難しく考えてしまいがちです。
そして他人からアドバイスしてもらおうと考えても、あなたとその人の使い方が違えばちょうど良いCPUも変わってきてしまいます。
私が考えても、本当に良いCPUが選べるかも疑問です。
例えば遊びたいゲームが決まっているというように用途がはっきりと決まっていればそこからCPUを決めることもできると思います。
しかし、ここまで読んでいただいているあなたには果たしてそこまではっきりとした目的があるでしょうか?
もし無いのでしたら、売れ筋のCPUから自分の自由にできるお金に見合った製品を選ぶこと、その中でもCore iシリーズを選ぶことをお勧めします。
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