【22/12/19~】FOMCを通過した先にあったリセッション懸念相場

週間株為替予想

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ニューヨークダウ・ナスダック・日経平均・ドル円相場の予想を毎週土曜日に更新している週間株為替予想です

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【日経平均の予想】欧米のリセッション懸念による下落で連れ安する日経平均【週間日経平均予想】
アメリカ市場や欧州市場の株式相場下落につれ安、日経平均も下落推移をたどっています。通常のリセッション相場であればドル円相場の円安推移によって下落はマイルドなものとなるところですが、本格的なリセッション相場に入ってしまう際には注意が必要です。...

ニューヨークダウの予想と注意ポイント

6月17日の終値を中心に8月16日の終値を高値、9月30日の終値を安値として基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

ドル円相場のチャート

これから1週間のニューヨークダウの予想は下落、予想値幅は31,600ドルから33,300ドルです

予想値幅下限は直近高安の半値基準の価格を、上限は8月の下落時に反発した25・26日の高値の価格を目処に設定、いったん反発する場面はあるかもしれませんが基本的に下落推移を継続する展開を予想します

ここ1週間のニューヨークダウの値動きですが、月曜日は米消費者物価指数やFOMCの結果発表を控えて持ち高調整目的の買いが入った模様で上昇、火曜日は発表された米消費者物価指数が市場予想を下回り強く上昇も、FOMCを翌日に控え持ち高調整と利益確定の売りに押され小幅上昇、水曜日はFOMC後に発表された利上げ幅は50bpと市場予想通りでしたが、2023年末の政策金利見通しが9月から0.5%引き上げられたことから景気悪化懸念の売りが出て下落、木曜日は欧州中央銀行ECBとイングランド銀行BOEが相次ぎ50bpの利上げを発表、ラガルドECB総裁のタカ派発言もあり前日の景気後退リスクがさらに高まり大幅下落、金曜日は引き続きFRBの金融引き締めによる景気悪化懸念で売りが出ますが引けにかけ下げ幅縮小、強い売りがいったん出たのはSQが要因の可能性との見方もある中下落して週の取引を終えました

金曜日にはニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁がFOMCの見通し以上の利上げ可能性にも言及していますので、これも悪材料となったものと考えられます

今年最後のFOMCでの利上げ幅は50bpと市場予想からの乖離は無かったものの、ターミナルレートの見通しに関しては今までより引き上げられる形となり、FRBの金融引き締め長期化による景気悪化懸念へとつながった形となっています

またFOMCの翌日に発表されたECBとBOEの金融引き締め姿勢も強いものとなっていて、世界的な利上げ継続姿勢によるリセッション懸念へとつながってしまっている模様です

これから1週間の主なイベントですが、これまでは弱い経済指標の発表はFRBの金融引き締め後退からポジティブ、強い経済指標発表は金融引き締め長期化観測でネガティブという考え方でしたが、ここまでの1週間の値動きを受けてこれから1週間に関しては考え方を変更しようと考えています

ニューヨークダウの主なイベント

弱すぎる経済指標は景気悪化懸念でネガティブ、市場予想通りで景気後退が軟着陸できそうな場合はニュートラルか少しポジティブ、強すぎる結果はFRBの金融引き締め長期化懸念からネガティブとしようと思います

基本的にどの経済指標の発表もポジティブには働かないという考え方です

例えば12月15日に発表された小売売上高の発表内容は弱いものでしたが、これが木曜日に株式市場を押し下げる一因になった可能性はあります

米長期金利やドル円相場の動向から考えて、主要因はラガルドECB総裁が強い金融引き締めの姿勢を維持する旨の発言を行ったことが主要因であると判断していますが、それでもここからはリセッション懸念の高まりに警戒したほうが無難だと思います

まず火曜日の11月住宅着工件数ですが、件数は弱いものの前月比でみると下落幅は縮小していて持ち直し傾向でネガティブ、水曜日の中古住宅販売件数は多少改善しているものの依然として高水準のマイナスでネガティブ、木曜日の7-9月期四半期GDPの改定値は特に大きな変更はなくニュートラル、同日発表の新規失業保険申請件数は悪化見通しでネガティブ、金曜日の11月耐久財受注は弱い内容が予想されていてネガティブ、11月個人所得と11月個人消費支出は弱くネガティブです

発表される経済指標の内容は弱い傾向ですので、FOMC前までの相場の流れで考えると、FRBの金融引き締め長期化懸念の後退で相場にはポジティブな材料としてとらえられていた可能性があります

今回の予想ではリセッション懸念が台頭していると判断して考えていますが、今までの相場のロジックと同様の値動きが起こる場合、予想とは全く反対の値動きとなってしまうかもしれない点には注意が必要だと思います

また翌週の26日月曜日はクリスマスの振替休日で休場となり、週末に向けて薄商いになることが想定されますので、経済指標の結果が市場予想から上下に乖離した際に相場のボラティリティが通常より高まる可能性がありますのでご注意いただければと思います

チャートのテクニカルでは、月曜日の強い反発でエンベロープとボリンジャーバンドの中央線を上抜けたところまでは良かったのですが、火曜日には長い上髭の形で陰線に、水曜日はエンベロープ中央線を下支えにするように粘りますが木曜日から急落、金曜日もその下落基調は続いています

金曜日はさすがに下げすぎたのか下げ幅を縮小する形となってはいますが、明確に底打ちしたと判断できる材料は今のところ無さそうです

下落してきている価格帯は33,000ドル周辺、2月から3月の下落時に底打ちを、5月末から6月初旬に上値形成をした場所で、8月や10月の上昇時にいったん上昇が止まった水準です

また200日単純移動平均線が32,450ドル周辺にあります

この周辺は節目になりやすい水準ですし、移動平均線が集中していることから一旦の反発が入る可能性はあります

ただそこで下落が止まるのかというと、今のところそうは考えていません

11月半ばから高値を形成して横方向にレンジした後、大きくエンベロープ中央線を下抜け始めていますので、このままエンベロープ下限に接触する水準まで下落すると予想しています

価格帯としては31,600ドル周辺、直近高安の半値基準です

早ければ週内に、遅くとも年末までにはこの水準を1度試しに来るものと考えています

インジケーターではADXは21台を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

ニューヨークダウのインジケーター

RSIは43台を下落推移、強弱の分かれ目の50の下抜けを見せています

懸念していたRSIシグナルに頭を押さえられる形での下落推移となっていて、相場の方向感としては悪い状況だと考えています

60弱の水準から4営業日で一気に40半ばまで下落していますので、ここでいったん反発を挟む可能性はありそうです

ただその反発でもRSIはRSIシグナルに頭を押さえられるように再反落する可能性が高いのではと考えています

一旦は30周辺までの下落をしないと反転タイミングが訪れない強い調整に入っている印象が強いです

MACDはいったん横ばい気味に推移していたところから再下落を開始、MACDシグナルとの乖離幅を再度拡大し始めています

こちらはまだ強弱の分かれ目である0を上回って推移していますが、下落角度が強くなり始めています

恐らくですが、このまま31,600ドルを目指して下落してしまった場合、弱気転換してしまうと思います

今のところADXの上昇が見られていませんので、MACDのMACDシグナル上抜けが起こる前に相場が反転する可能性がありますが、このまま強い下落が継続して下落トレンドが発生してしまった際には、MACDのMACDシグナル上抜けが起こるまでは底打ちの判断を早まるべきではないタイミングに移行するかもしれませんので、その点には気を付けたほうがいいだろうと考えています

クリスマス休暇に向けて薄商いになるタイミングを見計らったような相場の調整が発生していて、これから1週間に関してはこの流れが継続してしまう可能性が高そうだと考えています

相場のボラティリティを考えても小さな調整で済むとは考えづらく、比較的大きめの調整が入ってしまう可能性が高いのではと判断しています

週内に予定されている経済イベントの内容は弱いものが多く、FRBの利上げ姿勢が弱まる可能性から米長期金利が低下する可能性はあるものの、相場はそれを好材料とは受け取らず、リセッション懸念を材料とした下落を継続してしまうのではと考えています

以上のことからこれから1週間のニューヨークダウは、いったん反発する場面はあるかもしれませんが基本的に下落推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は34,000ドルの上抜けです

かなり上の水準ですが、今のニューヨークダウは予想外に底堅い展開となり上昇したとしても、エンベロープ中央線の上抜けを見せた後に底堅い展開に入っていかない限り、エンベロープ中央線に頭を押さえられるような展開に入ってしまい、堅調な上昇相場へと戻るのは難しい状況だと考えています

そのためエンベロープ中央線の上抜けをして底堅い値動きを見せてこない間は、今回の調整相場は継続し続けるだろうと思いますので、これから1週間で考えると34,000ドル付近の上抜けを見せてこないとちょっと厳しいだろうと考えています

下落方向は30,800ドルの下抜けです

今回の予想ではニューヨークダウは下落推移するものの、そこまで急激なものではないと考えています

最大でも週を通して下落して約4%、その程度だといった感じです

直近高安の半値基準を目処に考えていますが、ここは多少下抜ける可能性もあるかもしれません

ここは正確に下げ止まる底値目処ではなく、底値周辺という感覚で考えています

そのため明確に下抜けると危険だと考えているのが30,800ドルの水準です

週内にここまで下げ幅を拡大してきた場合は、一旦直近安値28,660ドル周辺までの下落を覚悟したほうがいいかもしれません

今回の調整相場ではそこまで調整する可能性はありますが、それは1か月程度の日数をかけての話です

今回の下落方向の注意ポイントの値動きに入った場合、ショック的な下落を伴う相場展開へと突入する可能性が高まると考えられますので要注意だと考えています

ナスダックの予想と注意ポイント

6月16日の終値を中心に8月15日の終値を高値、10月14日の終値を安値として基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

ナスダックのチャート

これから1週間のナスダックの予想は下落、予想値幅は10,200ポイントから11,000ポイントです

予想値幅下限は11月4日の安値の価格を、上限はエンベロープ中央線の価格を目処に設定、仮に反発したとしてもエンベロープ中央線に頭を押さえられる形で下落推移を継続する展開を予想します

ここ一週間のナスダックの値動きですが、月曜日は米消費者物価指数やFOMCの結果発表を控えて持ち高調整目的の買いが入った模様で上昇、火曜日は発表された米消費者物価指数が市場予想を下回り強く上昇も、FOMCを翌日に控え持ち高調整と利益確定の売りに押され上昇、水曜日はFOMC後に発表された利上げ幅は50bpと市場予想通りでしたが、2023年末の政策金利見通しが9月から0.5%引き上げられたことから景気悪化懸念の売りが出て下落、木曜日は欧州中央銀行ECBとイングランド銀行BOEが相次ぎ50bpの利上げを発表、ラガルドECB総裁のタカ派発言もあり前日の景気後退リスクがさらに高まり大幅下落、金曜日は引き続きFRBの金融引き締めによる景気悪化懸念で売りが出ますが引けにかけ下げ幅縮小、強い売りがいったん出たのはSQが要因の可能性との見方もある中下落して週の取引を終えました

高値圏への上昇をできないまま推移していたナスダックですが、ここ1週間の値動きに関してはニューヨークダウとほぼ同じ内容となっていて、週後半にかけての下落は今後の相場展開を考えてもかなり厳しいものとなってしまいました

ニューヨークダウの上昇に比べ比較的軟調な展開になっていたことから、ナスダックが仮に下落してもそこまで強い値動きにならないのではないかと考えていましたが、直近の下落幅はニューヨークダウを上回る場面が出てきています

ナスダックに対する逆風は、当初想定したより今後厳しいものになる可能性もあるのではと警戒しています

これから1週間の主なイベントですが、ニューヨークダウ同様リセッション懸念の高まりが起こるのかに注意を払っていきたいと考えています

ナスダックの主なイベント

ただGAFAMに代表されるようにハイテク銘柄が指数を引っ張っているナスダックは、FRBの金融引き締め長期化懸念後退による恩恵を強く受ける反面、リセッション懸念が高まった際には強めの下落をすることが考えられますので注意が必要だと思います

また世界経済のリセッション懸念の高まりとともに、ここまで好調だった半導体市場に関しては2023年の需要後退が見込まれています

半導体需要に関する見通し(参照:JETRO)

世界半導体統計の発表では2023年の市場規模は4.1%減、ICは前年比5.6%減、全体の24.6%を占めるメモリーは17.0%減、特にアジア大洋州の減少予想が大きくなっています

この辺りもナスダックの値動きがこのところ弱くなっている原因の一因になっているのではと考えています

チャートのテクニカルでは、水曜日の下落ではエンベロープとボリンジャーバンドの中央線が下支えになるように下げ止まっていましたが、木曜日の強い下落後は下げ幅を拡大する形で金曜日も強めの下落を見せています

ナスダックの場合ここから下には単純移動平均線が無く、下支えになるのは以前の節目となった価格帯とエンベロープ下限くらいしかありません

金曜日の終値は6月16日の安値や9月30日の安値付近ですので、この辺りで下げ止まる可能性はあります

ただ金曜日までの値動きを見ている限り、ここで下げ止まると考える根拠としては材料が足りない状況です

以前からナスダックには過熱感が高まっていないことから、ピッチフォーク下限の多少の下抜けをしても、そこから反発する可能性はあるとお話をしてはいますが、最低でも2営業日以上の陽線での反発が見られないと、底打ちしたと判断するのは時期尚早だと思います

今の段階では、ボリンジャーバンド下限を押し広げるように下落するバンドウォークを継続してしまわないかの方に気を配ったほうがいい段階だと思います

さらに下落を継続した場合、ここから下の水準には10,000ポイントから10,500ポイントの間に底値を形成しそうな水準がありますが、ナスダックはここで下げ止まることができるかどうかが大きな分岐点となりそうです

ここを下抜けてしまった場合、コロナショック前の高値や、その後の反発時にもみ合った価格帯、9,400から9,800ポイントまでの下落を覚悟したほうがいいと思います

今の段階では今年の最安値付近を目指した下落をする可能性が最も高いと判断するべきタイミングだろうと考えています

インジケーターではADXは12台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

ナスダックのインジケーター

RSIは41台を下落推移、強弱の分かれ目である0の下抜けを見せています

以前からこうなったら危ないとお話ししていた、RSIシグナルに頭を押さえられながら下値を切り下げるパターンに入っていて、これは相場がしばらく下方向へと推移を続けていきそうな状況だと判断しています

金曜日までにかなり下落しましたので一旦反発する可能性はありそうですが、それでもRSIシグナルに頭を押さえられる推移が転換を迎える兆候はおらく出てこないだろうと思います

一旦は30付近までRSIが低下するまで、このパターンでの推移が繰り返されるものと考えています

MACDは強弱の分かれ目になる0を下抜けて下落推移を継続、MACDシグナルとの乖離幅を拡大しています

相場が弱い展開へと入っていることを確認できる状態ではありますが、それ以上の情報は得にくいと考えています

ただMACDとRSIを併せてみると、ナスダックは最近の上昇でそこまで高値を追えていなかったとはいえ、直近の高値更新に比べMACDとRSIは高値を切り下げる形でピークを出していて、これはダイバージェンスが起こっていた可能性があります

このことからも、しっかり調整をするまでは下落がこのまま続く可能性を考慮しておいた方がいいのではと考えています

ここまでの高値もみ合いのレンジ相場での下値を下抜けてしまうことで、ナスダックの相場展開は悪化しているものと考えています

仮にですがこの下抜けが金曜日単体で起こっていた場合、SQ絡みの取引増加による一時的なボラティリティの高まりを要因としたもので、弱気転換とは考えなくてもいいと判断できたかもしれません

ですが今回の下抜けは木曜日の時点で発生してしまっています

このことからも、ナスダックは年初来安値を目指すようなある程度しっかりした調整を一度しないと反発できないのではと考えました

ピッチフォークの下限から下抜けた値幅を考えると、まだ粘れる可能性はあるかもしれませんが、少なくとも金曜日の時点では反発するようなシグナルはありませんので、予想は下落と考えたいと思います

以上のことからこれから1週間のナスダックは、仮に反発したとしてもエンベロープ中央線に頭を押さえられる形で下落推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は11,200ポイントの上抜けです

ナスダックが今回の反落から相場展開を再上昇へと転換するためには、まずはエンベロープ中央線の上抜けが必要になってくると考えています

そのため基準としてはエンベロープ中央線の明確な上抜けが見られたタイミングと考えていただければと思います

この値動きに入った場合、エンベロープ中央線上抜け後に下押されるかと思いますが、ボリンジャーバンド中央線付近を下支えに粘るように上昇推移へと入っていく可能性が高まります

ただ気を付けたいのは11,600ポイント周辺での推移で、ここを上抜けて来ないと上値が重く、今までのようなレンジ相場の範囲に値動きが収束していってしまう可能性がありますので、11,600ポイント周辺での攻防にも気を付けたほうがいいと思います

ここも上抜けられた場合、ナスダックは強い上昇相場へと入れるものと考えています

下落方向は10,000ポイントの下抜けです

これに関しては予想の内容をお話ししている際にも触れましたが、ここを下抜けてしまった場合、コロナショック前の高値や、その後の反発時にもみ合った価格帯、9,400から9,800ポイントまでの下落を覚悟したほうがいいと思います

今のところ週内にここまで強い下落をするとは考えてはいません

ただボリンジャーバンド下限を押し広げるバンドウォークを月曜日も見せてきた場合には、この注意ポイントが発生する危険性を考慮したほうがいいかもしれません

日経平均の予想と注意ポイント

6月20日の終値を中心に8月17日の終値を高値、9月30日の終値を安値として基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

日経平均のチャート

これから1週間の日経平均の予想は下落、予想値幅は26,250円から28,000円です

予想値幅下限は10月13日の安値の価格を、上限は金曜日のエンベロープ中央線の価格を目処に設定、反発してもエンベロープ中央線に上値を抑えられる形で下落推移を継続する展開を予想します

ここ1週間の日経平均の値動きですが、月曜日は金曜日のアメリカ株の下落を受け値がさ半導体銘柄への売りが出ますが買い戻しが入り小幅下落、火曜日はアメリカ株の上昇を受け買われて始まりますが、米消費者物価指数の発表を控え利益確定売りや戻り待ちの売りに押され小幅上昇、水曜日はアメリカで発表された消費者物価指数が市場予想を下回りアメリカでの利上げ長期化懸念が後退し日本市場でも買いが入り上昇、木曜日はFOMCを通過後に下落したアメリカ株の動向を受け安く始まりますが、防衛費増額を材料に重工株に、経済再開期待で百貨店や鉄道株に買いが入り下げ渋り小幅安、金曜日は前日のアメリカ株下落を受け下げて寄り付き、午後には海外勢の手じまい売りが膨らんだとみられ下げ幅を拡大して週の取引を終えました

FOMC通過時までは比較的堅調に推移していたものの、そこから急落してしまっています

日本からの材料がほとんどない中、アメリカ株の上下に振り回される形となっています

これから1週間の主なイベントですが、金曜日の11月全国消費者物価指数の発表は市場予想では上昇傾向が続いていて、物価上昇圧力による消費減退が懸念される可能性があります

日経平均の主なイベント

これは日経平均には下押し圧力となる可能性があると考えています

もう1つ気を付けてみておきたいのが月曜日から火曜日に行われる日銀金融政策決定会合と火曜日の黒田日銀総裁の定例記者会見、そして金曜日の日銀金融政策決定会合議事要旨の公表です

現状の政策金利を維持するという内容で特に波乱はないものと考えていますが、予想外に金融引き締めの話題などが出てきた場合には、ドル円相場へ影響を及ぼすことで日経平均にも影響が出るものと考えられます

ただ日銀金融政策決定会合に関しては、今のところ新しく強い材料が出てくることは無いだろうと考えています

黒田日銀総裁の任期が4月8日に迫る中で総裁交代後に金融政策の転換が行われるのではとの話題もありますが、日銀が利上げを行うためにはまだ準備が整っていないと考えています

まず日銀の保有する国債の評価損ですが、現在8,000億円超とされていますが、ここから1%の金利上昇があった場合、その評価損は28.6兆円増加します

無計画に利上げはできない状況で、この問題をどうクリアするのか、政府と緊密な連携をとる必要性があるだろうと考えています

政府と日銀の連携がうまく取れないまま金融政策を変更した場合、例えばイギリスでBOEが債券の売却スキームを実行に移そうとした際にトラス前首相が金融緩和的な措置を取ろうとしたことで、イギリスポンドが急落した場面がありましたが、同様の事象が日本円にも発生する可能性があります

これを防ぐためにはかなり慎重に債権の取り扱いや金融引き締めの道筋を考えた後に、金融政策の転換を行うことが必要だと思います

そのため少なくとも12月の日銀金融政策決定会合では、まだ金融政策の転換を示すことができる環境は醸成されていないと思います

海外系証券会社のオプションの動向ですが、ABNアムロは週前半では上目線でしたが水曜日に転換、週末にかけては強弱入り混じる形となっていました

ABNアムロのオプション動向

特にCALL29,000円での売り建玉が多く、建玉残も売り建玉が大きくなっています

一方で28,000円では買いを多くしていて、建玉残も買い建玉が多い状態となっています

ただこの28,000円に関しては、PUTの買い建玉も大きく、建玉残はCALLの買い建玉を上回っていて下目線です

一方で27,000円まで来ると売り建玉が多くなっていて、27,000・27,125円の売り建玉残が多い状態です

27,000円付近を下支えとするものの、上値はかなり重い展開を想定しているのかなといった感じです

建玉残は27,375円を損益分岐点に上昇するほど利益が拡大するポジションをとっています

JPモルガンは週を通して強弱を入れ替えていましたが、どちらかというと下目線でした

JPモルガンのオプション動向

CALL29,000円での買い建玉は多く、こちらは建玉残もプラスとなっているものの、28,500・28,000円では売り建玉が多く、建玉残もマイナスとなっています

ただ28,000円に関してはPUTでも売り建玉が多く、建玉残もマイナスとなっています

ちょうどCALL28,000円と相殺するようなボリュームとなっています

一方でPUT27,500円の買い建玉が多くなっていて、こちらは買い建玉残となっていて下目線です

週内の取引では大きな動きはありませんでしたが、PUT27,750円に売り建玉残が多くなっている点にも注意が必要かもしれません

かなり高い水準でCALLに買いを入れてはいるものの、どちらかというと下目線であった印象です

建玉残は28,375円を頂点にすべての価格帯で損失が出るポジションで、上下どちらに値動きをしても損失が広がるポジションとなっています

オプション全体の取引では、特異な動きがみられました

木曜日はCALL29,000円とPUT27,000円での取引が活発で、金曜日もCALL28,500円の取引が活発でした

当日に日経平均が値動きをした水準から離れた価格帯での取引が多くなっていて、この動きがある場合気を付けたいのがボラティリティの高まりです

通常大きなイベントのある際に前もって起こることがある動向ですが、今回はこれがFOMC通過後に現れています

はっきりとした根拠を示せるわけではありませんが、直近の数営業日は想定以上にボラティリティが広がる可能性もあるのではと、一応警戒しておいた方がいいと思います

ただ日経平均VIに関しては17.76と、いまだに20を下回った状態であることは付け加えておきたいと思います

225mini先物では、ABNアムロは売り建玉が大きく下目線、JPモルガンは特に3月限で週末にかけて大きく売り建玉をだしていて下目線と判断しています

225mini先物の建玉

ABNアムロはオプション動向と合わせると27,000円あたりを一旦の底値と考えている可能性はあるものの強めの下目線、JPモルガンはオプションのポジション自体は28,000を上回る状態を維持しそうな見通しではありますが、全体的には下目線に変化していると判断しています

海外系証券会社の225ラージとTOPIX先物ですが、CTAのクレディスイスはニュートラル、モルガンは下目線、グローバルマクロのゴールドマンはニュートラル、シティとJPモルガンは下目線と判断しています

225ラージ先物の建玉
TOPIX先物の建玉

ここで注意したいのは、この内容に関しては週を通しての傾向だということです

週末の金曜日に関しては、どの証券会社も下目線だと考えています

週全体の判断と、金曜日1日の判断では大きく乖離がある点には注意が必要だと思います

通常であれば1営業日の値動きだけを重視せず、どちらかというと週を通しての動向を含めて判断をする方がいいと考えているのですが、今回に関しては木曜日にアメリカであったFOMC通過後に相場が転換した可能性がありますので、総じて下目線と考えたほうがいいと思います

海外系証券会社の動向をまとめると、週を通して考えるとCTAのクレディスイスとグローバルマクロのゴールドマンはニュートラル、CTAのモルガンとグローバルマクロのシティJPモルガンは下目線、そしてABNアムロも下目線です

225ラージとTOPIX先物を金曜日単体で考えると、すべての証券会社が下目線と考えていいと思います

裁定取引の残高は水曜日の時点までは買い残高が増加傾向、売り残高が減少傾向でしたが、週末に強い下落がありましたのでおそらく反対方向への動きがあっただろうと推測しています

そのため週末の時点では買い残と売り残が拮抗した状況になっていて、方向感は判断が難しい状況になっているだろうと推測しています

恐らく枚数はほぼ同数だと思います

チャートのテクニカルでは、金曜日に窓を開けて下落、一気にエンベロープとボリンジャーバンドの中央線を下抜けてきました

今のところ12月8日の安値を下抜けていない状態で、75日単純移動平均線を下支えにするように粘っています

この下の27,240円あたりには200日単純移動平均線があり、ここを下抜けてしまうとちょっと危ない状況です

この辺りには一目均衡表の雲や大きな高安の半値基準などが集中していて、下抜けてしまうと弱気相場へと転換するポイントとなる可能性のある価格帯です

特に直近高安の半値基準、27,000円の下抜けには注意したほうがいいと思います

金曜日の終値までの下落であれば粘って再度上昇へ転じる可能性を残しているものの、かなりきわどい水準だと思います

インジケーターではADXは9台を横ばい推移、現在はレンジ相場だと判断しています

日経平均のインジケーター

RSIはRSIシグナルと50の水準を下抜けて下落推移していて、弱気相場へと入ろうとしています

レンジ相場だと判断していますので今の段階でこのまま強い下落相場へと入っていくとは判断できませんが、このまま40付近まで下落してもおかしくない状況だと思います

下落の角度がかなり急激ですので注意が必要だと思います

またRSIシグナルが下落基調である中で、RSIがRSIシグナルに頭を押さえられるように反落をしている点には注意が必要で、この傾向が今後も続くようであれば上値と下値を切り下げる形で上下しながら下落推移を継続していく可能性が出てきます

MACDは再下落を開始、MACDシグナルとの乖離幅を拡大し始めています

今のところ0を上回る水準ですのでニュートラル気味の位置取りではありますが、このまま0を下抜けてくると弱気相場入りしそうなタイミングに差し掛かっています

今のところ27,000円付近には下値支持が存在しそうではありますが、そこを下抜けると一気に弱気相場入りしてしまいそうな雰囲気です

インジケーターもそのような値動きに入った際には弱気転換をはっきりと示してきそうで、かなり危険な水準まで下落してきているといった印象があります

金曜日のアメリカ市場の下落を受けて時間外先物では27,300円あたりまで下落してきていますので、月曜日の寄り付きはこの辺りからとなりそうです

27,000円付近を底に粘る展開も考えられますが、強い下落を欧米の株式市場が開始している以上、日経平均に関しても少し厳しめの下落を覚悟しておいた方がいいと思います

以上のことからこれから1週間の日経平均は、反発してもエンベロープ中央線に上値を抑えられる形で下落推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は28,000円の上抜けです

エンベロープ中央線を上抜ける展開で、この値動きをしてきた場合はピッチフォークの角度に沿った上昇を継続する可能性が出てくると考えられます

上抜けをした後28,500円あたりまで上昇、そこからは以前のような上昇角度を取り戻す可能性が出てきます

FOMC通過後の相場の反落は、FRB・ECB・BOEの強い金融引き締めがリセッション懸念を引き起こすことで起こっているものと考えていますが、これがあくまで短期的な調整である場合、週明けの欧米市場は反発して始まる可能性が無いとは言えません

可能性は高くは無いと思いますが、一応気を付けておいた方がいい値動きだと思います

下落方向は26,250円の下抜けです

10月13日の安値を下抜けてしまった場合、そのまま10月3日の安値25,600円を目指して下落し続ける可能性が高まります

特に週内にそこまで強い値動きが出てしまうと、オーバーシュートが起こり下げ幅を拡大してしまう可能性があります

現在の株式市場はリセッション懸念による調整相場に入っているとは判断していますが、その下落は今までの調整相場と同じようなものになると考えています

ですが下落方向の注意ポイントに入るような強い下落を見せてきた場合、底抜けをするように下げ幅を拡大する展開に備えたほうがいいと思います

ドル円相場の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

ドル円相場のチャート

これから1週間のドル円相場の予想は円安、予想値幅は135円00銭から142円25銭です

予想値幅下限は金曜日時点の200日単純移動平均線の50銭下の価格を、上限は11月21日の高値の価格を目処に設定、週初は横ばい気味に推移も、エンベロープ中央線を強めに上抜けた後に比較的強めの上昇推移をする展開を予想します

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は米消費者物価指数の発表やFOMCを前に米長期金利が上昇、日米金利差拡大観測から円売りドル買いが進み円安、火曜日は発表された米消費者物価指数が市場予想を下回り、FRBの利上げペースが鈍化するとの見方から米長期金利が大幅下落し大幅円高、水曜日はFOMC後に発表された利上げ幅は50bpと市場予想通りでしたが、2023年末の政策金利予想中央値が0.5%引き上げられ一旦は米長期金利が上昇しドル円相場も円安方向へ上昇、その後材料出尽くしから米長期金利が反落したことでドル円相場も円高方向へと下落し小幅円高、木曜日は欧州中央銀行ECBとイングランド銀行BOEが相次ぎ50bpの利上げを発表、ラガルドECB総裁のタカ派発言もありドルが幅広い通貨に対して買われ円安、金曜日はFRBの金融引き締めが米景気悪化を招くとの見方から円買いドル売りが出て円高推移して週の取引を終えました

FOMCを前に様々な思惑が交錯する中で、ドル円相場は方向感を失ったように底値で上下する推移を続けました

材料としては米長期金利の動向に焦点が当たっているのは変わっていないと判断していますので、今後の予想も大きな方向感としては米長期金利、特に米10年債利回りの動向を考慮しながら行っていきたいと考えています

これから1週間の主なイベントですが、アメリカで発表される経済指標に関しては、強い内容ならFRBの金融引き締め長期化懸念によって米長期金利が上昇し円安へ、弱い内容なら反対に円高へと向かうのではと考えています

ドル円相場の主なイベント

まずアメリカで予定されている経済指標に関してですが、火曜日の11月住宅着工件数と建設許可件数は着工件数に関しては弱いものの前月比でみると下落幅は縮小していて持ち直し傾向で円安バイアス、水曜日の中古住宅販売件数は多少改善しているものの依然として高水準のマイナスで円高バイアス、木曜日の7-9月期四半期GDPの改定値は特に大きな変更はなくニュートラル、同日発表の新規失業保険申請件数は悪化見通しで円高バイアス、金曜日の11月耐久財受注は弱い内容が予想されていて円高バイアス、11月個人所得と11月個人消費支出は弱く円高バイアスになるのではと考えています

発表される経済指標の内容は弱い傾向ですので、景気後退懸念から米長期金利への下押し圧力がかかり、全体的に円高方向へのバイアスがかかりそうです

また日本では月曜日と火曜日に日銀金融政策決定会合が開催され、火曜日に黒田日銀総裁の定例記者会見が、そして金曜日に議事要旨が発表される予定です

これらに関しては金融政策の現状維持が見込まれていますし、ドル円相場には特に影響はないだろうと考えています

黒田日銀総裁の任期が4月8日に迫っていて、総裁交代後に金融政策の転換が行われるのではとの話題も出てきていますが、日銀が利上げを行う場合の問題点として日銀の保有する国債の評価損があります

現在の評価損は8,000億円超とされていますが、ここから1%の金利上昇があった場合、その評価損は28.6兆円増加します

日銀は通常の企業とは違いますので、評価損そのものが単純に問題となると考えていいのかは意見が分かれるところかとは思いますが、金融緩和政策から引き締めへと向かう際には買い入れた債権の取り扱いに関してもかなり慎重に行う必要があると思います

例えばイギリスでBOEが債券の売却スキームを実行に移そうとした際にトラス前首相が金融緩和的な措置を取ろうとしたことで、イギリスポンドが急落した場面がありました

このような事態が日本でも起こる可能性もあり、金融引き締め時には政府と日銀の意思疎通が重要であり、これまで購入した債権をどのように取り扱うのか、この道筋がおぼろげながらも出てくるまでは利上げが行われる可能性は低いと考えてもよいのではと思っています

少なくとも12月の日銀金融政策決定会合では、まだ金融政策の転換を示すことができる環境が醸成されているとは考えていません

チャートのテクニカルでは、12月に底値を付けたところから、ドル円相場は133円60銭から138円までの間をレンジ相場気味に推移しています

上値が138円に固定されているのに比べ、下値は切りあがる形となっていて、下値切り上げの三角持ち合いとなっている可能性があります

仮に下値切り上げの三角持ち合いの場合、その後相場がブレイクする方向は上昇である可能性が高いですので、方向感としては上昇しやすい環境ではと考えています

木曜日と金曜日に関してはエンベロープ中央線に頭を押さえられるような推移となっていて、この水準を上抜けられるかどうかが今後の相場の方向感を示してくれるのではと考えています

またこの水準は直近高安の半値基準ですので、ここを上抜けられるかどうかも上昇できるかどうかの分かれ目になるポイントになると思います

金曜日にエンベロープ中央線に頭を押さえられていることから再度下落する可能性はありますが、12月の底値を形成したタイミングから200日単純移動平均線が下支えになる形で下値を切り上げていますので、135円50銭あたりまでしか反落しないのではと考えています

インジケーターではADXは39台を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

ドル円相場のインジケーター

RSIは42台を下落推移、一旦上昇しましたが反落しました

今のところRSIシグナルを下支えにするような推移を継続していて、一旦反落したとしてもRSIシグナルまでで、そこから反発してきそうな雰囲気です

反発した場合は50付近までの上昇を見せてくるものと考えています

MACDは上昇推移を継続、MACDシグナルとの乖離幅を拡大しています

ここまでの強い下落トレンド相場からの転換が起こっている状態で、最低でも横方向のレンジ相場、相場に勢いがつけばここから上昇推移へと転じていくタイミングと考えていいと思います

今のところ反落しそうな兆候は見られません

今回の予想を考えるうえで悩んだのが、経済指標の発表内容・チャートのテクニカル・ターミナルレートの引き上げ、この3つのバランスをどう考えるかでした

発表される経済指標の内容を考えると、ドル円相場は円高方向へ行きやすい内容だと思います

テクニカルで考えると、円安方向へと上昇するタイミングだと思います

ターミナルレートに関しては0.5%引き上げられたことを考えると、米10年債利回りは現在の3.5%周辺から4%とは言いませんが3.8%あたりまでは一度は上昇してもいいのではとも思えます

ターミナルレートの決定による米10年債利回りの推移に関しては、むしろあと2か月しか利上げが行われないことによる低下も考えられますので判断が難しいところですが、それでもかなり悩むところです

もしここで金融市場がリセッション懸念による大幅下落をしていると判断していれば、リスク回避の円高が起こるとすぐに判断するのですが、今の株式相場の下落はそこまで異常なものとも思っていません

そのため今回の予想に関してはテクニカルを重視して見通しを立てていったほうがいいのではと判断しました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、週初は横ばい気味に推移も、エンベロープ中央線を強めに上抜けた後に比較的強めの上昇推移をする展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は142円25銭の上抜けです

予想以上に強い円安推移が発生していますが、この推移が発生した場合に目指す先は144円80銭周辺になるかと思います

ただここまで強い円安推移が発生する要因は今のところ見当たりません

ターミナルレートの見通しも立ちリセッション懸念が台頭する中で米長期債利回りが急上昇するとも考えにくいですし、仮にリセッション懸念が異常に高まって債券売りから米長期金利が上昇したとしても、その際には反対にドルは売られ円が買われる展開となります

これはイギリスポンドの急落時を思い出していただければと思いますが、アメリカ経済が本当にリセッション危機に陥った時は、債権上昇があったとしても通貨は下落します

そのため円高推移が発生するはずです

そもそもアメリカが債権上昇を伴うようなリセッションに入るとは考えづらく、これは可能性としてはありえても、実質的にはあり得ないと考えていいと思います

今のところこの上昇方向の注意ポイントはほぼ気にしなくてもいいのではと思います

下落方向は133円60銭の下抜けです

危険なのは上昇方向への注意ポイントより下落方向の注意ポイントです

こちらは起こりえる環境が整いつつあります

基本的にこの値動きが起こると考えられるのは、景気後退懸念が過度に高まる場合で、さらにターミナルレートの0.5%引き上げに対する米長期金利の上昇が起こらない場合です

今後発表される経済指標は弱い内容が多く、これは通常の景気後退リスクによる米長期金利の低下から、円高推移が発生する可能性は十分に考えられます

ただターミナルレートの引き上げとバランスをとる形で、そこまで強い推移にはならないだろうと予想しています

例外があるのがかなり強いリセッション懸念が訪れた場合です

これは上昇方向の注意ポイントでお話ししたアメリカが崩壊するようなリセッション懸念ではなく、世界経済が全体的にリセッション懸念で下落する何とかショックと名前の付くような相場展開へと入る場合です

株式市場の急落とともに米債券の急落が発生、ドル円相場は強い円高推移を見せてくる可能性があります

株式市場にはすでにリセッションを織り込むように強めの下落が発生し始めてはいますが、まだ相場が上下する通常の範囲内の調整だと判断しています

ただここに強い円高推移が加わった場合、金融市場が全面安に陥る本格的なリセッション相場へと突入していく可能性はあります

この展開に入るとドル円相場の下値目処は失われてしまうと思います

恐らく8月安値の130円39銭も一気に下抜けます

株式市場の急落を伴わずにこの下落が発生した場合は私の予想が外れただけでそこまで悲観的になることはないかと思いますし、下値目処は130円39銭あたりになるかと思います

ですが株式市場の急落を伴う円高推移が発生した場合には、そこは下値目処にならなくなりますのでご注意いただければと思います

あとがき

アメリカ株式市場に関して

今年最後のFOMCを通過して、大きな経済イベントはほぼ消化し終わったと考えています

FOMCで示された今後の利上げ見通しに関しては、前回9月発表時からは0.5%上昇と強いものとなってしまいました

発表されたドットチャートでは2023年末に予想されているFF金利は5.1%となっていて、2023年中に最低でもここまでは金利が上昇すると考えられている模様です

2022年12月発表の政策金利予想のドットチャート

12月FOMCでの政策金利は50bpの利上げ幅となっていて、FFレートは4.25~4.50%となっています

今後FOMCごとに25bpの利上げが行われたと想定した場合、最低でも2回の利上げが必要となります

今後のFOMCの日程

直近のFOMCで利上げが行われると考えた場合、2月1日と3月22日に25bpの利上げ幅が発表され、残り6回に関しては1回利上げが追加されるたびにその分の利下げが必要になります

そのため最大でも5.25~5.50%までの利上げが予想できますので、ターミナルレートの見通しは5%から5.5%の間と考えていいのではと思います

5月のFOMCまでの消費者物価指数や雇用統計に強い数字が継続的に出てこない限り、さすがに25bpの利上げを4回も連続で行うとは考えにくいですが、今後もFRBの利上げ動向を左右すると考えられる経済指標通過時には、相場が大きく動く可能性を考慮して臨むべきだと考えています

ちなみにですが、CMEグループのFedWatch Toolでは、今後2回のFOMCでの25bpの利上げと、2023年年末までの政策金利維持が予想されています

一方でターミナルレートのおおむねの目処が立ったことで、今後天井知らずの利上げが行われるという懸念はなくなり、一応の見通しが立った状態になったと思います

次に注目されるのは今後の景気後退の強さがどの程度になり、リセッション時に利下げが行われるとしてそのタイミングがいつになるのかという点だと思います

ただ今のところ利上げを継続している状態ですので、まずはリセッション懸念だけが強く意識されることになるかと思います

そのためこれからしばらくは相場の展開は少し厳しいものになる可能性も考慮したほうがいいかもしれません

日経平均に関して

FOMC通過後の株式市場は金融引き締め長期化懸念による景気後退懸念からの下落を見せています

強い下落ではあるものの、今のところ相場がクラッシュするような兆候があるわけではなく、あくまでリセッション懸念や年末の薄商い、もしくは休日前や年末前のポジション整理程度の下落だろうと考えています

下げ幅自体は大きくなる可能性はあるものの、異常な値幅で下落を見せるショック状態ではないだろうといった感じです

この仮定があっているのであれば、アメリカ市場が強く下落したとしても、円安推移が発生することで日本市場の下落はそこまで大きくならないはずです

問題は本格的なリセッション懸念相場が発生してしまった場合です

想定されるのはアメリカ株式市場の下落とともに債券市場も下落、日米金利差の縮小とリスク回避の円高が発生、日本市場はアメリカ市場以上の下落をする展開へと入っていってしまいます

これが起こるかもしれない兆候を見つけた場合は、早い段階でキャッシュポジションを増やすなどの、下落しても問題のないポジションをとる必要があると思います

そのため今後の相場展開を考えるうえでは、アメリカ市場の値動きとともに、ドル円相場が円高方向へ底抜けをしてしまわないかには注意したほうがいいのではと考えています

ドル円相場に関して

注目されていたFOMCを通過して、FRBの今後の金利引き上げがどうなっていくのか、ターミナルレートの見通しも出てきました

FOMC後に発表された政策金利の引き上げ幅は50bpと市場予想通りで、4.25~4.50%となりました

発表されたドットチャートでは2023年末に予想されているFF金利の中央値は5.1%となり、2023年中に最低でもこの水準までは金利が引き上げられる見通しとなりました

2022年12月発表の政策金利予想のドットチャート

9月FOMCでのドットチャートで示されていた2023年末の政策金利予想からは0.5%上昇していて、来年に関しても25bpの上げ幅で2回以上の政策金利引き上げが行われる見通しとなりました

2022年9月発表の政策金利予想のドットチャート

2023年に予定されているFOMCは8回、そのうち前半の2回で利上げを継続したと計算しても残り6回あります

今後のFOMCの日程

残り6回のうち3回引き上げ後に即引き下げが行われる可能性は低いと思いますので、多くても2回の利上げと2回の利下げがいいところではと考えています

ただこれでも、利上げが最も多く行われた場合の想定です

その場合は2023年中の政策金利の最高値であるターミナルレートは5.50%まで引き上げられる可能性もあります

このような金利引き上げが行われるかに関しては、今後の雇用統計や消費者物価指数などの経済統計の内容を確認しないことには結論は出ないと思います

ただ、今得られている情報からわかることは、最低でもあと50bpの利上げが行われる可能性が高いという点です

米2年債利回りの水準は4.25%程度になっていますので、これもあと0.50%程度の上昇をする可能性がありますし、米10年債利回りも逆イールドの状態を維持しながら同様に0.5%前後の上昇をする可能性があります

この推移は2023年前半に緩やかに起こる可能性があり、その間ドル円相場には円安方向へのバイアスがかかり続ける点には注意が必要なのではと考えています

ちなみにですがCMEグループのFedWatch Toolでは、今後2回のFOMCで25bpの利上げが行われ、2023年年末まで政策金利が維持される見通しが今のところ有力な模様です

ただこの利上げ予想に関しても、現在相場が織り込みに行っているリセッション懸念の可能性が過度に高まった場合、FOMCが2023年末の政策金利見通しを引き下げる可能性は十分に考えられますので、あくまで流動的なものだと考えていただければと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のシーカーズの週間株為替予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
 5・25・75・200日
・一目均衡表
 転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26
・ボリンジャーバンド
 期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
 期間20・乗数5(ドル円は乗数1.5)
・MACD
 期間12・長期26・シグナル9
・DMI
 DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
 期間14・シグナル9

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